今日のトピックは「whileループとdo-whileループ」です。これらのループは、特定の条件が満たされるまで繰り返し処理を行うための制御構造です。特に、条件に基づいた繰り返し処理が必要な場合に使用されます。
whileループとdo-whileループの違いを理解することで、適切な場面でこれらを使い分けることができ、プログラムの効率と可読性を向上させることができます。
目次
基本概念の説明
whileループ
whileループは、指定した条件がTrue
である限り、ループ内の処理を繰り返します。条件が最初に評価されるため、条件がFalse
であればループは一度も実行されません。
do-whileループ
do-whileループは、少なくとも一度はループ内の処理を実行します。ループの末尾で条件が評価されるため、最初の実行後に条件が評価されます。
各言語でのサンプルコード
Python:
# Pythonでは標準のdo-whileループは存在しませんが、whileループを使って同様の動作を模倣できます。
# whileループの例
count = 0
while count < 5:
print(count)
count += 1
# do-whileループに相当する動作の例
count = 0
while True:
print(count)
count += 1
if count >= 5:
break
C#:
// C#のwhileループの例
int count = 0;
while (count < 5)
{
Console.WriteLine(count);
count++;
}
// C#のdo-whileループの例
count = 0;
do
{
Console.WriteLine(count);
count++;
} while (count < 5);
C++:
// C++のwhileループの例
int count = 0;
while (count < 5)
{
std::cout << count << std::endl;
count++;
}
// C++のdo-whileループの例
count = 0;
do
{
std::cout << count << std::endl;
count++;
} while (count < 5);
Java:
// Javaのwhileループの例
int count = 0;
while (count < 5) {
System.out.println(count);
count++;
}
// Javaのdo-whileループの例
count = 0;
do {
System.out.println(count);
count++;
} while (count < 5);
JavaScript:
// JavaScriptのwhileループの例
let count = 0;
while (count < 5) {
console.log(count);
count++;
}
// JavaScriptのdo-whileループの例
count = 0;
do {
console.log(count);
count++;
} while (count < 5);
各言語の解説
言語 | whileループの基本構文 | do-whileループの基本構文 |
---|---|---|
Python | while 条件: の形式で使用 | 標準的なdo-while構文はないが、while True: とbreak で模倣 |
C# | while (条件) の形式で使用 | do { ... } while (条件); の形式で使用 |
C++ | C#と同様にwhile (条件) を使用 | do { ... } while (条件); の形式で使用 |
Java | C#、C++と同じ構文で使用 | C#、C++と同じ構文で使用 |
JavaScript | 他のC系言語と同様にwhile (条件) を使用 | do { ... } while (条件); の形式で使用 |
まとめ
今日はwhileループとdo-whileループの使い方とその違いについて学びました。whileループは条件を先に評価するため、条件がTrue
である限りループが実行されます。一方、do-whileループは少なくとも一度は処理を実行してから条件を評価します。
次回は、これらのループを組み合わせた高度な制御構造について学び、より複雑なプログラムを効率的に作成する方法を探求しましょう。
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