ローカル変数とグローバル変数の違いと使い方

local‐global

今日のトピックは「ローカル変数とグローバル変数」です。プログラムを書く際、変数がどこで定義され、どこで使用できるかを理解することは非常に重要です。ローカル変数とグローバル変数を正しく使い分けることで、プログラムの動作をより予測可能で理解しやすいものにできます。

このトピックを理解することで、スコープに基づいて変数を適切に管理し、バグを減らし、コードの保守性を向上させることができます。

目次

基本概念の説明

ローカル変数

ローカル変数は、関数やブロック内で定義された変数のことで、その関数やブロック内でのみ使用できます。関数が終了すると、ローカル変数はメモリから消去されます。

グローバル変数

グローバル変数は、プログラム全体で有効な変数のことで、関数やブロックの外で定義され、プログラムのどこからでもアクセスできます。ただし、グローバル変数の過度な使用は予期しないバグを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

各言語でのサンプルコード

Python:

# グローバル変数
counter = 0

def increment():
    # ローカル変数
    local_counter = 0
    global counter
    counter += 1
    local_counter += 1
    print(f"ローカル: {local_counter}, グローバル: {counter}")

increment()
increment()
print(f"最終的なグローバル: {counter}")

C#:

using System;

class Program
{
    // グローバル変数
    static int counter = 0;

    static void Increment()
    {
        // ローカル変数
        int localCounter = 0;
        counter++;
        localCounter++;
        Console.WriteLine($"ローカル: {localCounter}, グローバル: {counter}");
    }

    static void Main()
    {
        Increment();
        Increment();
        Console.WriteLine($"最終的なグローバル: {counter}");
    }
}

C++:

#include <iostream>

int counter = 0;  // グローバル変数

void increment() {
    int localCounter = 0;  // ローカル変数
    counter++;
    localCounter++;
    std::cout << "ローカル: " << localCounter << ", グローバル: " << counter << std::endl;
}

int main() {
    increment();
    increment();
    std::cout << "最終的なグローバル: " << counter << std::endl;
    return 0;
}

Java:

public class Main {
    // グローバル変数
    static int counter = 0;

    public static void increment() {
        // ローカル変数
        int localCounter = 0;
        counter++;
        localCounter++;
        System.out.println("ローカル: " + localCounter + ", グローバル: " + counter);
    }

    public static void main(String[] args) {
        increment();
        increment();
        System.out.println("最終的なグローバル: " + counter);
    }
}

JavaScript:

// グローバル変数
let counter = 0;

function increment() {
    // ローカル変数
    let localCounter = 0;
    counter++;
    localCounter++;
    console.log(`ローカル: ${localCounter}, グローバル: ${counter}`);
}

increment();
increment();
console.log(`最終的なグローバル: ${counter}`);

各言語の解説

言語ローカル変数の使い方グローバル変数の使い方
Python関数内で定義され、関数外ではアクセス不可globalキーワードを使って、関数内で変更可能
C#メソッド内で定義され、メソッド外ではアクセス不可クラス内でstaticキーワードを使って定義
C++関数内で定義され、関数外ではアクセス不可関数外で直接定義
Javaメソッド内で定義され、メソッド外ではアクセス不可クラス内でstaticキーワードを使って定義
JavaScript関数内でletまたはconstで定義され、関数外ではアクセス不可関数外でvar, let, constで直接定義

まとめ

今日はローカル変数とグローバル変数の違いとその使い方について学びました。ローカル変数は特定の関数やブロック内でのみ使用され、関数が終了すると消滅します。一方、グローバル変数はプログラム全体で使用可能ですが、使用する際には注意が必要です。

次回は、変数のスコープやシャドウイングについて学び、さらに変数の管理と使用について深掘りしていきましょう。

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