今日のトピックは「break文とcontinue文」です。これらの制御文は、ループの流れを制御するために使用されます。特定の条件下でループを中断したり、スキップしたりするために非常に有効です。
このトピックを理解することで、より柔軟で効率的なループ処理を実現できます。
目次
基本概念の説明
break文
break文は、ループを強制的に終了させ、ループの外側にプログラムの制御を移します。通常、特定の条件が満たされたときにループを終了するために使用されます。
continue文
continue文は、現在のループの反復を終了し、次の反復に進むために使用されます。これにより、特定の条件下でループ内の残りのコードをスキップし、次のサイクルを開始できます。
各言語でのサンプルコード
Python:
# Pythonのbreak文の例
for i in range(10):
if i == 5:
break
print(i) # 0から4まで出力される
# Pythonのcontinue文の例
for i in range(10):
if i % 2 == 0:
continue
print(i) # 奇数が出力される
C#:
// C#のbreak文の例
for (int i = 0; i < 10; i++)
{
if (i == 5)
break;
Console.WriteLine(i); // 0から4まで出力される
}
// C#のcontinue文の例
for (int i = 0; i < 10; i++)
{
if (i % 2 == 0)
continue;
Console.WriteLine(i); // 奇数が出力される
}
C++:
// C++のbreak文の例
for (int i = 0; i < 10; i++)
{
if (i == 5)
break;
std::cout << i << std::endl; // 0から4まで出力される
}
// C++のcontinue文の例
for (int i = 0; i < 10; i++)
{
if (i % 2 == 0)
continue;
std::cout << i << std::endl; // 奇数が出力される
}
Java:
// Javaのbreak文の例
for (int i = 0; i < 10; i++) {
if (i == 5)
break;
System.out.println(i); // 0から4まで出力される
}
// Javaのcontinue文の例
for (int i = 0; i < 10; i++) {
if (i % 2 == 0)
continue;
System.out.println(i); // 奇数が出力される
}
JavaScript:
// JavaScriptのbreak文の例
for (let i = 0; i < 10; i++) {
if (i === 5)
break;
console.log(i); // 0から4まで出力される
}
// JavaScriptのcontinue文の例
for (let i = 0; i < 10; i++) {
if (i % 2 === 0)
continue;
console.log(i); // 奇数が出力される
}
各言語の解説
言語 | break文の使い方 | continue文の使い方 |
---|---|---|
Python | break を使ってループを即座に終了 | continue を使って現在の反復をスキップし、次に進む |
C# | break を使ってループを終了 | continue を使って次の反復に進む |
C++ | C#と同様にbreak でループを終了 | C#と同様にcontinue で次の反復に進む |
Java | C#、C++と同じ構文でbreak とcontinue を使用 | C#、C++と同様にcontinue で次の反復に進む |
JavaScript | 他のC系言語と同様にbreak でループを終了 | continue を使って次の反復に進む |
まとめ
今日はbreak文とcontinue文の使い方とその違いについて学びました。break文はループを強制終了するのに対し、continue文は特定の条件で反復をスキップし、次のサイクルに進むために使用されます。
次回は、これらの制御文を使ったより複雑なループ制御について学び、プログラムの柔軟性を高める方法を探求しましょう。
コメント